Nodame Cantabile

+ パリの家のセキュリティ +

  Lesson65で、パリのアパルトマンに帰って来た千秋が、門の脇で何やらボタンを押しているシーンがあったかと思います。なんだと思われますか?
 これはデジコードと言って、番号式のオートロックです。地方はないところが殆どですが(ボルドーは高級物件にたまにある程度)、パリではこれが当たり前。さすが、空き巣の多い都市です。
日本のオートロックと違うのは、これはあくまで敷地内に入るためのものだということ。インターホンはこのデジコードを通り抜けた後、建物の内部にあります。ですから、誰かの家を尋ねる場合、このデジコードを教えてもらわないと、インターホンも押せないのです。私は先日、デジコードを聞いておくことをすっかり忘れてしばらくデジコードの前で立ち往生してしまいました…ボルドーにはないのですっかり忘れてたのですよー。
セキュリティのしっかりした所や大きなレジデンスなどでは、敷地内に入ってそれから建物の内部に入るのにやっとインターホンとオートロックがある、という感じです。三善のアパルトマンはそこまではないようですね。

 さて、日本と違うところがもう一つ。それは部屋と外を隔てるドアの仕組みです。
 日本では外側にドアノブがありますが、フランスではありません。ドアを開ける為には鍵が必要なのです。鍵を回しつつドアを押し開く、という形になります。簡易オートロックですね。これなら、鍵を持っているか内側から開けない限りは安全ということになります。(鍵を中に忘れてドアを閉めてしまったら終わり…)
 ドアの外側には取っ手のような物がついていて、ドアを開ける時に押したり、ドアを閉める時は引っ張ったりする役目を担っています。鍵は通常2カ所はあります。ドアを開ける用のメインと、簡易式のものがついていることが多いです。千秋の部屋でも、ドアの内側に縦に長く棒が付いていますが、それは簡易式の鍵で開け閉めするようになっているものです。
 ドアの開き方も日本とは異なり、外のドアは内開きになっています。日本は外開きですから、正反対ですね。このあたりにも安全に対する考えの違いが現れていて面白いです。

初出:2007.5.8

 

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