Nodame Cantabile

+ 挨拶のキス +

 パリ編で、何度か「ほっぺにキス」シーンが出てきます。
 Lesson53での、フランクがのだめに。
 Lesson74での、Ruiが千秋に。
 そのときの、Ruiと千秋のキスのときの、のだめの反応が「?」なんですよね。
(ヤギは面白かったけど・・・しかも、そばにいるおばちゃん、ヤギのチーズfromage de Chèvre 売ってるし。細かいな)
 フランスでは、ほっぺにキス(ビズbisouといいます)をするのは当たり前の挨拶なのです。
 女同士でも、男女でも、場合と地方によっては男同士でも(そうじゃない地方では握手)、顔を合わせたら必ずビズ。別れるときもビズ。たとえ、町でばったりと会っただけでも、ビズするためだけに横断歩道を渡ります。マジです。初対面でも、たとえば友達の友達だったりしたら、間違いなく紹介されると同時にビズです。

 このビズは、ほっぺに唇をつけるわけではなく、頬をくっつけて口先だけで「チュッ」と音を鳴らし、それを左右交互にします。回数は、地方によってまちまちで、基本は2回?南の地方は3回とか4回が多いです。
 親愛の情を示すための挨拶なので、これを断る=信頼していない、ということになるそうです。とあるフランス人の話によると、「自分を裏切った人には、決してビズはしない」らしい。


 
そんなわけで。そういう国に住んで、1年くらいになるのに、のだめはどうしてそんなに動揺してるんだろうと思うわけです。
そりゃ、日本人同士ではやっぱりしない(帰国するときとか、最後の別れの時には日本人同士でもしてたけど)し、欧米人でも、ビズの習慣がないらしい北の方の人とはあまりしないけど、それでも「郷にいれば郷に従え」で、外国人同士でも普通にビズはするもんです。最初は恥ずかしくても、3ヶ月もフランスに暮らせば、慣れます。
 きっと、リュカやフランク、ターニャあたりとは普通にしてると思うんだけどなあ。もちろん、のだめだけじゃなく千秋だって。
 相手がRuiだからというのもあるかもしれないけど、あの過剰反応が理解できないんですよね。ありゃ単なるビズだしさ。噛みつくほどじゃないと思うですよ。
 それとも、ビズじゃなくてRuiが嬉しそうに千秋に触れてるのがイヤなのかしら?この当時ののだめは恋に浮かれてますからね〜。(ex:マジノ先生とノクターン)

初出:2005.9.28

 

のだめコラムTOPへ