+ フランスとワタシ +

※以下の1〜4の文章は2001年2月、渡仏前に書いたものです。

ナゼ?
何故フランス??

本人にもわからない(笑)。

別 にフレンチ・ポップスが好きなわけでもなく(というか好きじゃないし)、特にファッション好きってわけでもない(そんなブランドにはこだわらない性質)。映画だって、フランスに行く前はほとんど見たことがなかったし。

じゃあ、ほんとに何故私はこんなにフランスに惹かれるのだろう?

とりあえず、フランスに惚れ込んだ理由を探してみると・・・。

1.きっかけ・・・と思われるもの。中学生。

私は歴史が好きだ。様々な人間ドラマがあって、それが全て実際にあったという所に惹かれるのだと思う。事実は小説より奇なり。

中学ではじめて世界史を学んだ。当然、得意科目。成績も良かった。それなりに。

2年生のなかば、市民革命の部分に差し掛かった。イギリスとフランスの革命について。
授業内容は全く覚えていないが、テストがあった。
なぜか、このテストの出来が良かった。社会科全般、特に歴史は得意であったが、市民革命についてのテストで、初めて100点を取った。

「私ってすごいじゃんっっ」・・・お調子者の私は舞い上がった。

お調子者は単純だ。一気に市民革命の部分が大好きになった。私の頭の中に、「フランス革命」が インプットされた。

・・・ホントに単純。

2.フランス語を目指す?高校生
高校受験も無事に終わった、中3の3月。「将来の夢は?」を考えはじめる。

その当時、社会科以上に得意だったのが、英語だった(笑うなっ)。
小さい頃から英語を習っていたせいか、文法はめちゃくちゃでも英語を理解できていた。

故に、夢は「英語の通訳になりたいっ!」 ・・・単純。

しかし。文法をほったらかしたまま高校に入学した私を待っていたのは、英語の成績ガタ落ちの事実。
フィーリングでなんとかなっていた中学英語と違って、高校英語は甘くなかった。おまけに、同級生たちは 英語が得意な子ばかり。
一気に挫折。

しかし、単純でしつこい私は、「国際関係の仕事」という夢を諦められなかった。

そこで、ちょっと方向転換をしてみた。

「英語以外で有名な言語を習おう!」(笑)

まず。ドイツ語とフランス語が候補に挙がる(これしか思い浮かばなかった)。
そして、国連の公用語であるフランス語をマスターしよう!と思ったのである。

ちょうど、そんな決心をした時期に、高校で一番最初に仲良くなったIちゃんに宝塚にひきずりこまれ、ベルばらと出会った。
フランス革命への興味爆発。革命関連の本を読みあさる毎日。

そして思った。「革命の資料を、フランスで、原文で読みたい!!」(笑)

それが、フランス語専攻への思いを倍増させた。

さらに。 たまには世界有名文学でも読もうと、タイトルだけ知っていたスタンダールの「赤と黒」を読む。
・・・大感動!!!号泣。

そして思った。「『赤と黒』を原文で読みたいっ!!」(笑)

そして、大学でのフランス語専攻が決定したのでした。

3.身の程知らずな大学受験
そうして迎えた大学受験。

高校3年生。世間では、春から受験に向けて学校を上げて取り組む。

・・・しかし、我が高校は違った。別 名、「4年制高校」と言われるだけはある。
進学率100%の進学校のクセに、模試はおろか補習もない。おまけに、9月の文化祭には、3年生は各クラス(!)演劇をやるという慣例。しかも、本格的。

その、慣例に見事にはまり、大事な夏休みの全てを文化祭の準備に費やした。嗚呼、青春。
受験勉強?しないしない。さすがに1月になってからちょっと勉強してみたが・・・。

結果 。惨敗。
高校に入って大の苦手になった英語を、苦手のまま勉強から逃げていた結果 。
センター試験。英語、60点(※センター英語は、200点満点・爆)。赤点ばっか取ってた数学の半分も できなかった(爆)。
それなのに、無謀にも某国立外国語大学フランス語学科に出願(※2次試験は英語のみ)。当然、足切り。
担任曰く「金の無駄だ、やめとけ。」・・・当たり前だ。

めでたく、浪人決定。

浪人時代。最初の模試、突然成績が上がった。そりゃ、まがりなりにも、現役生と比べれば1年多く勉強してるんだから、当然なんだけど。

ここで、調子に乗る。

そして、現実をちゃんと見つめ、「外国語をやりたいなら、英語が重要。英語を勉強しよう」と決心。
ほっといたら片っ端から問題集やっていきそうなくらい大好きな世界史(爆)の勉強を我慢し、毎日毎日英語ばかり勉強した。

そのおかげで、現役時はひどかった英語の成績が、驚くほど伸びた。

そして、2度目の受験。

語学ばかりのような外国語学科を避けて、文化・文学系の学科を受け、なんとか某大学フランス文学科合格。 やっと念願叶ったり。

4.フランスへ行く!
さて、こんだけ思い入れたっぷりに入学した仏文。さぞかし勉強したんだろうねぇ〜・・・

うそ。全く、殆ど勉強せず。毎日がのほほんと過ぎていった。

そんな、2年の冬休み。某協会の留学パックで、フランスへ短期留学をする。
初めての海外。約1ヶ月。あこがれのフランスで、生活する!
惚れた。惚れ込んだ。何もかもに。
南仏の小さい街、Hyères。素朴で、安全。南仏の暖かい人達。眩しい太陽。学校で出会った楽しい友達。
そして、Paris。世界史や美術の本の中でしか見れなかったものが、そこら中にある街。建物の美しさ。食べ物の 美味しさ。
滞在中、1度も日本が恋しくなかった。帰りたくなかった。ずっと、居たかった。

それから、私はフランスが大好きになった。

月日は過ぎて、卒業旅行。友達と最後まで意見が合わなかった。私はどうしてもフランスに行きたかった。

で、一人旅を決意した。期間、12日間。

これが、最高だった。自由に、行きたいところに行って。カフェでぼ〜〜〜っと何時間も窓の外を眺めて いたり。
好きな絵の前でずっと浸っていたり。散歩したり。
何をするのでもなく、ただ歩いているだけ。
その中で出会った、色んな人との会話。つたないフランス語で話したとき、返ってきた嬉しい反応。
もちろん、イライラしたことも、トラブルもあったけど。
フランスで、自分が色んなものから自由になっているのを感じた。
10日以上、一人だったのに。全然、帰りたくなかった。

私は、フランスのこの空気が好きなんだ。

決心した。絶対フランスに住む。


就職してから、毎年の恒例行事となった、フランス旅行。

行くたびに、暮らしたいという欲求が強くなる。

3ヶ月もたつと、フランス禁断症状が発病。

考えてみれば、昔っからなんかフランスに縁があった。
絵。バレエ。パン。歴史。

フランスに行くことは、もしかしたら運命なのかもしれない。


そして、決意。フランスに行こう。

5.フランスで暮らしてみて。

そして。長年の夢かなってのフランス生活。
1年3ヶ月という短い時間だったけれど、時間以上の価値があった。

旅行でしか知らなかったイメージとはかけ離れたフランスの実態を身をもって知った。
日本では信じられないことが平気で起こり、イライラさせられっぱなし。
言葉が思うように通じないものかしさ。
外国人、そして学生という立場のつらさ。

でも。

フランスでの生活が楽しかった。

物質面ではなく、生活が豊かな国、フランス。
豊かな自然。美味しい食べ物。人々の優しさ。我が儘さ。歴史、美術。言葉。
初めての一人暮らし。様々な出会い。
日本の再認識。
今までの人生で、こんなに密度の濃い1年があっただろうか。

フランスから帰国して、改めて思う。
私はやっぱり、フランスが好き。
嫌なところも良いところも全部ひっくるめて、それでもやっぱり、フランスが好き。
今でも、無意識のうちに、フランスの匂いを探している自分がいる。
もちろん、一番好きで誇りに思っているのは、日本なのだけど。
フランスは、私にとって、もう一つの故郷になったのだろうか。

フランスに行って、本当によかった。
これからも、何らかの形で、フランスに関わっていきたい。
・・・フランス人相手に仕事をしたくはないけれど(笑)。



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